永正9年の津波

災害年月日
1512年09月13日
市町村
徳島県海陽町(宍喰町)
災害種類
地震・津波  
概要
永正9年(1512)8月4日、津波が宍喰を襲い、宍喰浦で3,700余人の犠牲者が出て、1,500余人は助かったという。この時代には、城や宍喰の中心は現在の正梶の地にあったが、津波により街が壊滅したため、その後現在の愛宕山に城を移したと言われている。なお、この永正9年の津波は幻の津波と呼ばれている。この日、徳島はもちろん、国内のどこにも地震の記録が見当たらず、外国の遠地津波によるものでもないようである。暴風津波(高潮)という説もあるが、被害規模から、被害地域が宍喰浦のみというのは疑問が残る。
地理院地図
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備考
宍喰の愛宕山は現在も津波避難場所になっている。
参考画像

参考文献
猪井達雄、澤田健吉、村上仁士著「徳島の地震津波-歴史資料から-」(徳島市立図書館、1982年)、31-34頁
情報源の種類
災害記録、災害体験
キーワード
津波 死者 愛宕山 幻の津波
NO.
徳島249