明治21年7月・9月の洪水

災害年月日
1888年07月31日
市町村
徳島県石井町
災害種類
風水害  
概要
明治21年(1888)7月31日、吉野川は大洪水となり、9割方完成した西覚円の新堤防が369間(664m)にわたり決壊し、死者27人、流失・潰崩人家116戸の被害が出て、560余人が住家を失った。さらに9月11日の洪水では、東覚円の堤防80間が決壊し、居宅5戸と仮小屋41戸が流出するなどの被害が出た。覚円地区の住民は、県による引堤工事の遅延と、内務省が施工した沈床工が原因であるとして、荒蕪地の田畑の買い上げ、損害金の下付などを求め県庁へ強訴する覚円騒動に発展した。
地理院地図
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備考
覚円騒動により、明治21年10月に徳島県議会では吉野川改修工事廃止が決議され、内務省は吉野川改修工事の中止を決定した。
原資料
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参考文献
徳島市史編さん室編「徳島市史 第六巻 戦争編・治安編・災害編」(徳島市教育委員会、2020年)、732-734頁、749-750頁
情報源の種類
市町村史、郷土史
キーワード
洪水 吉野川 堤防決壊 死者 覚円騒動
NO.
徳島8418